卒業したガムくんの話

この子はガムくん
昨年、帷子地区センターに捨てられていました。
すごく甘えん坊で人間に慣れていました。
保護されて空にやってきました。
病院で健康チェックをしたところ、猫エイズとわかりました。
無責任な飼い主さんが病気とわかり、捨てたのだと思います。
人間の勝手でお家を無くしたガムくん。

それでも、病気を理解してくれた里親さんがアパートも動物が飼えるアパートに転居してくださり、ガムくんを迎え入れてくれました。
ガムくんも幸せに暮らしています。



里親さんからのメッセージです

私は猫をずっと飼いたいと思っていて、動物を飼うことすら初めてでしたが、どんなに細かな質問もボランティアの皆さんが聞いてくださったので安心して飼うことが出来ました。
最初の頃は相当おっかなびっくりで心配しすぎでしたが。
だから初めて猫を飼う方も、病気の猫ちゃんをお迎えする方もボランティアの皆さんの優しいサポートがあるのできっと大丈夫だと思います。
何となくですが、ストレスを溜めないようにするとガムちゃんの体にもいいのかなぁと思い、トイレをマメにキレイにしたり、ご飯の半分はグレインフリーの餌を試したり、普通のことかもしれませんがしています。
とにかくいきなり1人で飼い始めるより、皆さんのアドバイスを聞きながら飼い始めたので、それが何よりとても良かったです。多くの猫ちゃんが新しいお家に行けますように......応援しています。


病気があっても、里親さんの優しい手助けにより、普通の生活や幸せを手にする事ができます。
神経質に病気だからと誤解の目を向けずに、理解して手を差し伸べて欲しいと思います。

以下は、猫エイズについてです。


🐱猫エイズとは
猫免疫不全ウィルス(FIV)に感染することで発症する病気です

空気感染の心配はありませんが、猫エイズキャリアの猫に噛まれてしまったり、血液と血液が付着してしまうことで感染したり、母体感染もあります。感染力はとても低いです。
しかし、猫エイズに一度感染すると完治することはないため、一生付き合っていかなくてはならない病気です。

・発症すると…
まず抵抗力が落ちるので傷が治りにくくなり、口内炎が治りにくくなったり皮膚疾患が現れたり、猫風邪の症状がいつまでも治らないなどです。
次に抵抗力が低下したり腎臓、肝臓が悪化することもあります。
そうなると身体が浮腫みますが、猫は体毛があるので気がつかないことが多いです。
免疫力の低下でがんを発症することもあります。

・治療法
残念ながら根本的な治療法は見つかっていないので、症状に合わせた対処方法が施されます。主な治療方法は細菌感染を防ぐための抗生物質の投与と、健康を維持するために飼育環境を健全なものにする見直しが行われます。
☆猫エイズや猫白血病に感染してしまっても、清潔で快適な環境と、飼い主様の愛情があれば発症せずに寿命を全うすることも出来、実際に幸せに長生きをしている子もたくさんいます。
  
・ストレスなく穏やかに暮らしを願っているので多頭飼いはせず、一匹で飼ってあげてください。

・一番の治療は、飼い主様の愛情とゆったりした時間です。

・人間には移りません、たとえ噛まれても引っかかれても…、安心してください。

病気への理解をして、感染してしまった猫に寄り添って暮らして下さる貴方を

キャリアの猫たちは待っています。

感染してしまったけれど、幸せな猫生を送ってもらいたいと、私達も願っています。


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